医は算術?(2021.5.2)
医は仁術と言う言葉が有ります。辞書を引くと「医は、人命を救う博愛の道である」と、出ています。私の周囲は殆どが勤務医で「人の命を守る。」と言う志とプライドを持ち日々頑張っておられます。昨年からのコロナ禍で、メディアは医療従事者の大変さを報道していますが、本当に全ての医療従事者がそうなのでしょうか。日本医師会の会長は、人員不足と施設の設備を理由に、病床や人員を提供しない開業医を擁護する発言ばかりを繰り返しています。この会長はワクチン接種に関しても歯科医が接種することに難色を示していました。私はインフルエンザの予防接種を含め静脈内注射も、いつも看護師に受けています。医師から接種された記憶は有りません。私は医師の注射の経験値は、歯科医師よりも低いと勝手に思っています。会長は歯科医にコロナの予防接種を許可すると、将来的にインフルエンザの予防接種が歯科医にも可能に成り、開業医の売り上げが下がるとでも思っているのでしょうか。後期高齢者(75歳以上)が支払う医療費の窓口負担を1割から2割に引く上げる医療制度改革関連法案の反対者は医師会だとネットに出ていました。自己負担率が上がると高齢者の通院回数が減り診療所の売上が下がるからでしょう。このままだと、この国は社会保障費で破綻してしまいます。私は医師と言う仕事は人の命を守る、重要で素晴らしい仕事だと思っています。その責任の重さから高収入を得るべきだと思っています。只、今は非常時です。パンデミック(感染症(伝染病)の世界的大流行)なのです。全ての医療従事者が、医は算術では無く、仁術として頑張って頂きたいと願います。
半世紀前のサプライズ!!(2021.4.24)
私は今から50年前、玉野市の中学を卒業し、京都市内の私立高校に入学しました。半世紀前は、今と違い、地方と都会では色々ギャップが有り、様々なサプライズ(笑)に遭遇しました。その第一弾がクラスメートと初めて京都で一番の繁華街、四条河原町の高島屋前で待ち合わせした時でした。彼と私の服装の違いの衝撃を、今も昨日のように覚えています。友人の足元はリーガルの茶色のコインローファー。ラコステの白いポロシャツにクリーム色のベスト。ズボンはこげ茶のマクレガーのチノパンでした。まるでファッション雑誌から抜け出たように、あか抜けて格好良いのです。片や私は毛玉が付いているような家着のセーターを着て、黒の学生ズボンに運動靴を履いていました。その友人の名前や顔は覚えてないのですが、彼の服装だけはいまだに目に焼き付いています。昔は、京の着倒れ、大阪の食い倒れと言う言葉が有りました。同じクラスには呉服屋の息子もいて、休み時間にお洒落について色々と教えて貰いました。「本当にお洒落をしたいなら頑張ってお金を稼ぐこと。」と、言われました。彼曰く、良い物ほど生地がデリケートである。だから一度着るとその服を何日か休ませる必要がある。お洒落は足元から始まる。良い靴は履いた日の夜は風通しの良い場所で一晩乾かし、次の日軽く磨いて型に入れて、服と同じように数日休ませる必要がある。つまり、良い服を何着も買える、良い靴が何足も買えるように成ってお洒落を考えろと言う事です。そして、「お金の無い若者は、古くても、安くても、洗濯した清潔な服装を心掛ける事。」と教わりました。お洒落とは身の丈に合った服装をすることだと言う事です。今から50年前に16歳の高校一年生からそんな基本を教わった事も素敵なサプライズの一つでした。
差し色が一味変える。(2021.4.18)
ファッションで差し色と言う言葉があります。「アクセントカラー」とほぼ同じ意味で、全身を落ち着いた色合いでまとめた場合に、アクセントとなる鮮やかな色をコーディネートのどこかに取り入れるのが差し色のルールです。差し色を使うと、コーディネートに明るい印象が加わって、地味に見えたり重く感じたりするのを防ぐ効果があります。差し色は見る人の視線をその部分に集める効果があるので、体型カバーの効果も期待できます。たとえば、下半身にコンプレックスがある人なら、鮮やかな色のカーディガンを肩かけしたり、カラフルなスカーフを首元に巻いたりして見る人の視線を上に集めると、下半身から目をそらせることができます。逆に上半身を注目されたくなければ、靴や靴下で差し色(デザインを含む)を取り入れるのも手です。仕事でも同じです。お客様に自社製品やサービスを提案するときに、Q(品質)C(値段)D(納期・スピード)の全てで、自社と他社との違いを説明することは大変難しいです。仮に全部が良いと説明しても、お客様が他社との違いを理解することは難しいと思います。結果的に魅力は感じにくいでしょう。しかし、何か一つでも他社と違う良さを提案出来れば、それはお客様に伝わる可能性は高いと思います。自社の個性は何か?何が差し色に成るか?少し視点を変える事が重要だと思います。
格差の時代なのに、本音は?(2021.4.11)
コロナ禍で業種により業績の格差が出ています。飲食業は時短要請やステイホームにより一時ほどでは無いにしろコロナ前より2〜3割の売上減が続いています。ホテル旅館等の観光業も苦戦しています。結婚式は延期もしくは縮小。葬儀も規模が縮小し家族葬が主流となっています。自動車関連の製造業は大分持ち直し、特にトヨタ関連は繁忙状況です。私のお客様のレジャーのプレジャーボート販売の岡山マリンボート様、キャンピングカー販売のデルタリンク様は好業績を上げています。永代供養や樹木葬で好評の石豊様も堅調な業績です。バブル崩壊時やリーマンショック時のように全ての業種が悪いわけでは有りません。業種、企業別で顕著に格差が出ているのだと思います。そして個人でも格差が広がっているようです。マスコミや野党政治家は格差を悪い事のように言いますが、私は、世界で日本ほど格差が無い国は無いと、いつも思っています。日本では、ほとんどの人が同じスーパーマーケットやコンビニやデパートに出かけます。海外では富裕層、ホワイトカラー(デスクワーク)、ブルーカラー(製造、建設等現場仕事)、不法入国者(笑)等それぞれ違うクラスの店舗で買い物をします。アメリカもヨーロッパも東南アジアも中国も同じです。バブル崩壊、リーマンショック、コロナ禍と不況が来るたび、年功序列、退職金、終身雇用の日本式働き方の見直しが話題になります。ランドセルメーカーのクラレが行うアンケートで、男子小学生の成りたい人気職種に、数億円稼ぐ人がいる「ユーチューバー」が昨年トップ10に選ばれ、今年も7位とランクアップしました。片や、親が子どもに就かせたい職業の1位はここ20年ずっと「公務員」です。格差どころか、安定、堅実が1番良いが日本人の本音のようですね。
政治家やマスコミが言わないコロナの本当の怖さは?(2021.4.4)
3月29日の日経新聞に「コロナ禍、超過死亡無し!」と言う記事が載っていました。2020年1年間の死亡数が前年より9,373人(0.7%)減ったそうです。昨今は高齢化で毎年2万人程度例年より死亡数が増えていたそうなので、結果的に3万人近く死亡数が減少した形です。厚生労働省の昨年10月迄の死因別の死亡数によると新型コロナ以外の肺炎での死亡率は2割、インフルエンザの死亡率は7割減ったそうです。手洗いやマスク着用の効果でコロナ以外の感染症が激減したのです。日本はコロナでの50代以下の死亡率は1%未満で、死亡者の9割以上が70代以上です。対コロナの救世主と言われるコロナワクチン接種は医療従事者の次は高齢者施設から始まります。コロナによる高齢者の死亡者は減るでしょう。その事は良いのですが、益々死亡者数が減り、日本ではコロナで平均寿命が延びるかもしれません。結果的に高齢化が進むのです。高齢化は社会保障費が増大し、納税しない高齢者が増大します。益々、現役世代の負担が増えるのです。喜ぶのは医師会だけ。コロナの本当の怖さは日本の財政破綻と現役世代の自己破産増大かもしれませんね。

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