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[ TENDERNESS ]
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先日、友人の結婚式の二次会にてのお話し‥‥。
高校の頃から付き合いのある友人の、結婚披露宴および二次会に出席してきました。お相手は大学時代に知り合った方だそうで‥‥ま、そんなことはどうでもいいんですがね。で、結婚式ということもあってか、終止持ち上げられっぱなしの彼の印象は、「優しそうな人」。と、いうのが二次会で新婦の友人の女の子達から聞いた答えでした。もちろん「そう」じゃなくて、実際優しいんでしょう、少なくとも新婦には。‥‥っていうと、仲間うちでは優しくないみたいな言い方ですが、実際、優しいとかどうとかって男同士で付き合っててもあんまり見えてこないんですよね（＾＾；。ま、高校出てから大学入って、住むとこバラバラになって‥‥それでもいまだに集まれる仲間なんで、悪いヤツじゃないです。ハイ。
と‥‥「優しい」って言葉を使ってきましたが、そもそも優しさってなんなんでしょう？他人を思いやる気持ち？他人の言う事を何でも聞いてあげること？‥‥一つ例え話を。いつもニコニコしてるA君。お得意先でニコニコ、上司の前でニコニコ、友達と会ってもニコニコニコニコ‥‥‥彼の得意技、それは愛想笑いなのでした。さて‥‥周りから見ると、ナルホド、A君はたいそう明るい好青年のようですが‥‥実際の所、彼が笑ってる理由はというと、「いい人に思われたい」「他人に嫌われたくない」「『ことなかれ』で無難にすませたい」そんなとこです。ここで着目すべきは「〜たい」の部分。これは言わずもがなA君の願望であり、詰まるところ、A君の笑顔はすべて自分の為のモノだったと。‥‥はぁ、なんてイヤな例え話なんでしょう（ーー；；。でもね、そんなもんでしょ、たいがいは。そうでない人もいますがね、なんていうか‥‥ね‥‥。
それでですね、「優しさ」にも似たような部分があるんじゃないかと。「嫌われたくない」「優しい人だと思われたい」「後でいいことあるかも」などなど‥‥大なり小なり下心があるんじゃないんでしょうかね、やっぱり。そりゃぁね‥‥無条件に愛情を注げられるケースもあるでしょう。例えば恋人・配偶者・子供‥‥。無条件と言いましたが、ほんとはここにもある種の条件は存在してるように思えるのですよ。キーワードは「遺伝子」。つまり、ヒトも生物である以上、その最終目的は種の存続、もっと言えば自分の遺伝子の存続・複製だと思うんです。だから、遺伝子を残すために絶対不可欠な特定（もしくは不特定）の異性や、自分の分身の子供っていうものは「特別」なわけです。優しいとかどうとか、そんな人間臭い「理性」に基づくものでなくて、もっと、何としても守っていかなくてはならない、みたいな「本能」によって接すべき存在だと思うわけです。けれど、そう解釈してしまうと味もそっけもないんで、ただの記号でしかなかったものに「愛」だの「優しさ」だのという、ある種の意味あいを付加することでヒトは人間としてやってきたんじゃないでしょうか。というか、そういうふうに本能でしかないものを「感情」というフィルターを通して入出力コントロールすることができるのが「人間」なんでしょうねぇ‥‥。
と、話しがかなり脱線してしまいましたが‥‥とどのつまり、万人に優しい人なんていないだろうし、ということは、優しそうに見える人も、「特定の誰かに対して優しそう」に見える人なだけなんじゃないかと。‥‥そんなことを二次会の間ずっと考えてた俺なのでした‥‥（＾＾；。ちゅうかね、「◯◯君（新郎ね）って優しそうよね」って言われて、「そうだねぇ」と即答できなかったのよ。で、「優しくないの？」って感じで切り返されて‥‥そしたら、「優しさって何だろう」って思っちゃったわけさ。で、こんな結論に達したと。‥‥なんか今回はちょっとヤな話になっちゃったねぇ‥‥（ーー；；。
2000/05/29(月)
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