| 11月29日 |
たいていの男は
一番熱い部分を素通りして 冷たい指先を必死で暖めようとするの
それがどんなに見当違いなことか あなたには分かるの
うちには左利きのハサミがなくて そういったものがあれば うっかり映ってしまったあなたの鏡を じょきじょき切ってあげるのに
少し軌道が違うのを 私は知りもしないの だって
私が鏡を覗くでしょ 誰も映っていないんだもの
でも息をそっと吹きかけるとくもるから やっぱり私はいるみたい
覗こうが覗かれようがそこに深い意味はないわ 奥の奥はもう私の向こう側でしかない
さ もう寝なくちゃ
|
|
| 11月28日 |
あなたが好き
その理由を探して迷ったならそれは感情 その理由を箇条書きで綴れるならそれは理屈
感情に支配された好きには魔法と温度があって 理屈に支配された好きには安定と優しさがある
両方欲しくなるなんて欲張りだよね
さて
星が
風に揺れていました
私を正直者だと思うか 嘘つきだと思うか
戸惑う姿にウインクをしましょうか
魅せられているような 魅せているような きわどい光は ただ風に揺れるしかないのです
触れた人はいつも「熱い」と言います 特定の部分が 熱を持っているだけなのよ
ただそれだけ
|
|
| 11月26日 |
数分前には泣きそうで たった今はにやけている
数分前には大嫌いで たった今は死ぬほど好き
そう
人生ドラマティックなのです
|
|
| 11月24日 |
裏側にはいつも 切り落とせない感情がぶらんと ぶら下がっている
たまに放心状態でそれを眺めていたり 呑み込まれて過呼吸症になったり 時には憎らしくて踏みつけてしまったり
まるで存在しなかったかのように
無視してみたりね
これがなくなったら私じゃない なんて そもそも 私 にこだわる私が 一体何を手に入れて私になるのか
思索は幸福へ向かっているか 鍛冶が取れない感情を持て余してはいないか
爆発の恐れあり あなたはそれ以上触れてはいけません
爆発の恐れあり 白紙に戻してモラトリアムを考慮すること
先に進んではいけません 先に進んで良いのは 限られた現実だけなのです
人を好きになると やっぱり痛いよね
でも私そろそろ大人だから ちゃんと育てないと
|
|
| 11月23日 |
凪の海から 便りが届けば 目を細めて 受け入れてしまおう そんな未来でいいよね
あなたは私の 消えない香り
激しくなくとも心地良く
デジャブではなくビジョンが そっと浮かぶ相手でいて 歩いていくなら
トゲのある言葉さえ 忘れてしまう 透明にしか綴れなくなるような
あなたは私の生活なんだ
|
|
| 11月22日 |
楽しみなら作り出せばいい 幸せだって
一人きりの帰り道って案外幸福
悲しみを知って初めて 喜びを知るように
一人きりを知って初めて 二人一緒を大切にすることが出来る
悲しみも喜びもかけがえのない感情なら 一人きりも二人一緒も それぞれに貴重なんだね
全ての目覚めている時間を 満喫出来る世界だから 両方背負って歩いてくよ 両方背負って 歩いていこうね
|
|
| 11月20日 |
一緒にいる人は 選ばなくちゃいけないのかな
それは 好きだとか切ないだとかは別の問題なのかな
恋よりも面白いものは この世の中ごまんとある
後ろを振り返らずに 元気良く手を振って別れる そんなたやすいことも出来ないくらいに 見苦しい気持ちで一杯になる恋よりも もっと大事なこと
嫉妬が絡まない「好き」は 本物の「好き」だろうか 嫉妬が絡む「好き」は じゃあ偽物なんだろうか
セックスの問題かと思いきや そうでもないみたいで 触れなくても 触れていても 大好きには変わりがなくて 区別はよく分からない
ただ私は もっと笑っていたい 胸を張って歩きたい 笑顔でまたねと手を振りたい
|
|
| 11月19日 |
何がきっかけか分からなくて 私は私をよく持て余すけど 内側のいやらしさを少し滲み出したら 再び何がきっかけかよく分からないけど 妙にすがすがしくなるもんで 外側の景色なんぞ綴ろうかという気もしてくる
表札のない家を発見した これは私の家だと思った 未だに表札に掲げる名前を持ってない事に気付いて それもまあ気楽なもんだと溜息をつく
あなたが私にくれたもの それは私という一人称
見失っているわけではなくて 決めちゃいたくないのかな
|
|
| 11月18日 |
大切さに気付けないから恋は盲目 冷静に戻ったら あったかい空気みたいに柔らかくなるのかな
あまりにも緩やかな温度 知らずに育っていたんだろうか トゲのない安住の居場所 疲れを癒すには一番だね 求めないから熟睡出来る 朝までの現実逃避
だって朝起きたら また欲しくなるんだものね
|
|
| 11月16日 |
行方不明になんかならないよ
だからさ
眠いと飛ぶよね どこかが飛ぶよね 墜ちる前に飛ぶよね 一瞬舞い上がるよね
軽薄な空気が憎らしくて うっかり具合が悪くなったのよ 愛せないならそのまま 押し倒してくれたらいい 安眠なんて一生手に入らないから 起きてもまだ夢見てるのよ
あなたの綺麗な身体が欲しいわ 私だけ特別に用意して
|
|
| 11月12日 |
あなたはとても柔らかい 時折すごく胸を刺す
手を伸ばしたり 醜態を見せたり 思わず泣いたり 意味なく責めたり
そんな当たり前の 人と人との繋がりを 超越したところで ぽろぽろと落ちてくる 些細な言葉達
どんな力が眠っているんだろうね
私は相変わらず 誰かの体温に包まれて眠る事ばかりを 夢見ている
帰り道の橋の上 夜景に点数をつけながら溜息 そんな風変わりなニュアンスだけを あなたと共有しているの
私が一生綴れる事の条件 この先もずっと 触れずに抱き締めていてね
|
|
| 11月11日 |
それはそれでいいのかもね これはこれで進んでいくし
時は選べないからね それぞれの時間でしか
それはそれで変わらないのかもね これはこれで満喫するよ
あなたの楽しい時間を 想像して幸せになる
それくらいの距離感が素敵だって事 私にも分かってるから
|
|
| 11月9日 |
男は
愛着が出てきて 身体にも心にも馴染んで 味が出てきたと考える
女は
飽き飽きして 身体にも心にも響かずに 色褪せたと考える
変化するのか 減っていくのか
満杯の想いの過程
|
|
| 11月8日 |
雨上がりの すがすがしい青空に見とれて 水溜まりに落ちてしまう
美しさに麻痺している時には 冷たさも感じないから 気が付いたら 頭のてっぺんまで 浸透していた
潤いすぎて熟してしまう 熟しすぎて腐ってしまう
私とあなたの水分 ほんの少しだけ交換してね いい具合に混ざり合って 溶け始めても痛くないでしょ
昔砂浜に埋めた涙なんか ちっとも美味しくないの
ああ 目線の先はカラリとした青空を期待しているのに 足下から上昇する水分 気持ち良すぎて拒めない
ひたひたになって 水溜まりに消えたいよ
ねえ 一緒に このまま一緒に
|
|
| 11月7日 |
ああ 分かった 誰かを好きになることは 奇跡ではなく日常 恐ろしいほどの現実 当たり前のぬくもり 奇跡なんて忘れよう 誰がどこでどう繋がってても 私は私だけの大切さで
幼いなあ 切ないだなんて 酔い上手が言葉を支えて 私という影を縁取る
理由とか理屈とか そんなものに縛られてたら 好きじゃいられない
でも
ひとつずつほぐして ひとつずつ歩み寄って ゆっくり育てること
それはそれで面白いのかもね
|
|
| 11月6日 |
忘れてしまった言葉は 本当は忘れてしまったのではなく 呑み込んでしまった 奥の奥まで
時折 あなたが奥まで触れると 弾け飛ぶように 口から放り出されて
「あなたなしじゃ」
そう思えることは 幸せか不幸せか 未だにその先を知らず 繰り返す混濁
こうしている合間にも 身体が朽ちていくの どうか助けて欲しい
あなたの唾液が足りないの 月は知らん顔で覗くだけで 可もなく不可もなく 進んでいく曖昧
言葉が消えていくの 代わりにどこかが膨張している いつか割れたら 全ては優しく流れ出る?
|
|
| 11月3日 |
考え方の違いなんて忘れたふり 瞼って眠る時以外にも使えるの 見なくてもいいものを 見なくてもすむように
上手に恋心を抱きましょう 切っても切れない繋がりに憧れながら 今しばらくの痛みを味わいながら
目を閉じたら あなたは私にキスするかしら それともここぞとばかりに 闇へ紛れるのかな
|
|