| 11月27日 |
見えなくてももういいんだ 瞬きなら瞬きで
生きてくって案外長いね もうずいぶん生きたような気がしたけど
生きるって ただ生きるんじゃなく 生きるって どれだけ人と交わってきたか そんなのの積み重ねだよね 生きるってさ
あの十年は何だったの とか あの一夜は何だったの とか 思い返して気が遠くなる一瞬に 私の「生きる」が脈打って 今に響いて繋がっていく
ねえ まだ長いみたい この先はまだずっと
今はさそれでも すごくかっこいい彼氏なんかいて 結構幸せ
でもまだ長いみたい この先はまだずっと 未来なのに既に懐かしいような この先の私の「生きる」
ぐるぐる巡ってなんか変だね もう何度目の人生だろう
|
|
| 11月25日 |
包み込む力が 溶かすものは 計り知れない
やっぱり 言葉じゃないのかな あなたの優しさは
誰かが 私の爪を切る夢を見た 知らないうちに 綺麗に弧を描いて 縁は優しく 磨かれていて
一体いつの間に切られたのか
不思議に思いながら 指先を見つめる
私が笑うと いつも少し嬉しそうなあなたを ほんのり思い出す
容易く 触れられているのも気付かないくらいに 染み入って カタチは自然にまるくなる
|
|
| 11月13日 |
愛してるを十回
九回目までの愛してるが本物でも 十回目に偽りの愛してるを言ってしまえば
そのすべてが嘘になってしまうのに 人はなぜ十回目の愛してるを 口走ってしまうのかしらね
|
|
| 11月11日 |
欲しいか欲しくないかといえば きっと欲しいんだろう あげるといわれれば もらってもいいかななんて
いちごショートケーキのいちご みたいに 密かなわくわく感なら 一口の幸せで終われるのに
コップ一杯の水にレモン水を一滴 みたいな 仄かな気配だから終われない
潤いに慣れすぎて 再び刺激に走り出す
全てを横に置いといて たんたんと語る時間をちょうだい 相づちも共感もいらないから
|
|
| 11月7日 |
運命ってタイミングの事だろうか 生まれつきタイミングの悪い人はどうなるんだろう 注がれた水を うまく吸収できる人ばかりじゃないはず 運命ってフィーリングの事だろうか 生まれつき空気を読めない人はどうなるんだろう 漂う香りを うまく嗅げる人ばかりじゃないはず
解放された時の速度はいつも早すぎて 道のりを勘違い
何に沿って生きている? 何に沿って生きて行こうか
|
|
| 11月2日 |
留守を守る間に 何を語ろうか 迷っている間に 夜は終わって 全てが照らし出されて いつの間にか二人とも 現実にまっすぐ立ってたりして
秘密の隠れ家にも日が射して 宝物は解放される 想い出の月夜の晩に ちょっと痛いくらいの言葉を封印して 私達のキラキラは解放される
明るいねと言ってよ まぶしいねって目を細めて
だって歩くしかないんでしょう だからさ
|
|
| 11月1日 |
もっと 摩訶不思議をちょうだい
もっと 上手に酔わせてちょうだい
私の誰にも触れない部分を もっとこっそり覗いてちょうだい 誘惑は されるものじゃなくさせるもの
天然じゃない巧みさを 最近のお気に入りは 極上の妄想ごっこ 誰もついてこれなくていい なんてね
なのに夜眠る前に お休みを言いたくなるのは 帰宅ラッシュにもまれて 疲れきった体を横たえようとする 超リアルな社会人だったりして
ねえどうして私の中身はこんなにぐちゃぐちゃしてんの ねえどうして私の幸福はふわふわつかみどころがないの 強い風が吹いて真っ白になったら 最後に残るのは不思議か生活か
あの人の欲しい部分は分かっている でもどうしようもないほど美味しいのよ 摩訶不思議のジュースがね
|
|