| 9月29日 |
少し考えさせてください そうその件についてはもう少し
ふいに懐かしい情景が蘇って それはしかも鮮明にです 生々しい生活と 悶えんばかりの切なさで 胸をちぎりながら 受話器にしがみついて過ごしました
何が私をかき立てたのでしょう
赤裸々に書くなら そもそも私にあの生活の場は必要なかった 鳥かごの中の生活と 比喩してみたりもしましたが
ああ
遠すぎて もう誰の面影もなく
ただ懐かしい情景と共に 潮の香りが漂うばかりです
あれは誰の人生だったのでしょう 私にそっくりな顔をしていました あの街の事はもう 今の私には別世界過ぎて
今の私はただ 白紙のラブレターに空想を委ね 二度と踏み入ることもないまま 違う場所で生き続けるのみです
|
|
| 9月27日 |
疑うより 信じてしまう方が楽なんだ
だからと言って あなたの全てを信じてる訳じゃない ただあなたを好きだという気持ちを 信じて疑わないだけ
愛されるか否かで生きてたら そんなに辛い人生はないね
あなたは私が望むように 私を愛してくれないかも知れない
でも あなたをどうして好きなのか その理由がちょっと分かった時 思わず笑みがこぼれるんだ
満員電車の中で 押しつぶされそうになりながらも あなたを想ってにやけてしまう 幼い私を想像してみてよ
好きになって良かった 目が合ってもっと良かった 触れあえたら天国で 育めたら奇跡だよ
ね
生きてると
面白いね
|
|
| 9月26日 |
計算高く甘えることばかりが得意で 私は素直じゃないな
誰かを必要とする前に 自分を必要とすることの当たり前を つい忘れてしまうよ
私を許してしまう私が笑う
あなたを全て許してしまう私を 許してしまう私が笑う
目があってその弱さに 我ながらあきれ果てても
どうしてもあなたをやめられない
|
|
| 9月25日 |
目が赤い 夜更かしのせいでも 涙のせいでもなく
覗きすぎのせいで やられてしまったのかな これじゃ笑っていても 様にならない
目薬を探して 引き出しやら冷蔵庫やら 散らかし放題しているうちに
ぽたり って
溢れ出てしまった 私の赤色
見つめていたいものは 形を変えながら歩いてる うまく映し出せなくて 偏る血流
目玉をくりぬいた映画の主人公のように 見えなくなって初めて触れられる何かを 探したかったのかな
私の赤色
泣いてしまいなよ なんて 簡単に言わない事ね まだ 見失うには早すぎる
|
|
| 9月24日 |
全てがあなたじゃいけないの それこそ 一瞬ですむのに
何度味わってもつきない刹那
平べったい愛情に 寝っ転がって夢を見た 空白の夢 居心地は悪くない 気持ちいいことを終えても 浸れる安心感 女は所詮 居座る生き物か 秘密ぶってるだけで 秘密を持たずに欠伸する
私の死因 知っているのはあなただけよ ということはね 私を殺せるのは あなただけよ
それこそ 一瞬ですむのに
|
|
| 9月23日 |
たかだか一本の線でも 数え切れないほど重なればそれは いつしか一面になり
塗りきれない部分で分割されたある一面は とても好きな色をしていて ある一面は とても嫌いな色をしていて 色をはじいてしまう頑固な部分が 私を造り上げている
何色を夢見ようか 眠りの入り口は全てに繋がり 一歩踏み入ればすぐに会えるね
何色が見える? 何色を愛する? 染まりやすい柔軟なイメージは夢の中だけ あなたの絵具で 塗りたくってもいいの
|
|
| 9月22日 |
名付ける間もなく育つものがあるとしたら それはきっと入り交じっていてよく見えない 純粋のようで混濁 切なさでくるんだ未来の想い出
巡り会いの事実 すれ違いの事実
建設的じゃないなあと あきれる程の人生プラン
だからきっとあなたが 存在してしまうんだね
この世で一番美しいものってなんだと思う?
それは
あなたが私に差し出す 繋ごうとする手
|
|
| 9月19日 |
受け身オンリーのメールボックス 「応答願イマス」の声は宙を彷徨い
穴を開けがちな平凡の幸せは 漂っているようでかなり切なく ああ どうやってそこを埋めましょうか
流し込んでいくメロディーも言葉も もう思いつきもしません 大切な視線は些細な仕草に凝視され 目一杯の欲求を促します
欲しさ加減を知らないのです 罪でしょうか 馬鹿でしょうか
|
|
| 9月16日 |
罪深さを麻痺させるほど抱いて欲しいの 貫いても綺麗にはなれないから
上等の汚れ具合で 今夜も誰かと堕ちていく
私の嘘は どんな味がするの?
あなたの嘘は 私には分からない
本物かどうかなんて たいしたことじゃないのかもね 幻でも快感は快感
|
|
| 9月15日 |
あなたは最初から もう他の誰も愛するつもりなんて ないのでしょう
私が
愛してる と言っても 大嫌い と言っても
苦笑いしかしないのだから
動けずにいるのかと思いきや しっかり踏みしめて立っている
私もここに留まるから 形無いものだけを信じて 酔うことにしましょうか
醒めない夢をあなたに
それが最初で最後の約束です
|
|
| 9月12日 |
簡単にピリオドをつけられるなら 私こんな風にならなかったわよ
迷子のふりして出逢うたび 美味しい蜜を吸い上げる
足りないわ 週に二度三度 まだ足りないわ どこを触っているつもりなの あの手もこの手も陳腐だわ 愛情はどこを流れる 愛情はどこを彷徨う
繋ぎ止める方法を 知りたがってる放浪者
私が誰のものにもなれないのだから あなたも誰のものにもならないのね
人が人を所有するなんて
なのになぜ私はあなたに殺されたい?
|
|
| 9月11日 |
震えさせてくれたお礼に もう少し美味しいところまで
あなたの胸の辺りから 出ている細い糸を ゆっくり指先でつまんで 導き出してあげる
途中で胸が詰まって 弾けたら抱いてあげる
恐いものなんてない 秘密にしといてあげるから 迷わず恋に落ちなさい
|
|
| 9月10日 |
もう 嫌いな自分には戻れないほど 私育ってしまった
聞いてくれてありがとう 見つめてくれてありがとう もうさよならは言いません
新しい現実が 私を待っているのです 私の過去を臭わすあなたの過去は ひっくり返して陳腐なリアルに繋げてしまいましょう
鏡に映るもう一人の影によく似た あなたの存在 構いませんか あなたの歌声も言葉も 私なんの痛手もなく抱きしめられるから
ずっと夢見てた 今でもそうかも知れない 越えなければいけない壁に 毎日落書きばかりしていて 自分の心に どの辺まで食い込んだら 流れ出すのか やっぱりよく分からない でも私の生きてきた道 捨てるわけには行かないから
ああ やんなっちゃう あなたとキスしたら 虫を踏みつぶした音がするの 初めての時 私を破ったあの音と同じ 大好きな自分がかわいそうだから 大好きなあなたに噛みつくわ 耳を塞いで 苦い味のキスを 時々狂わせてね 酔いじゃ間に合わないから 着信を百回残しても どうか怒らないで
まだまだこれからよ あの人もこの人も まだ私を知らないの だから 時々狂わせてね あなたの目の前で溶けたいのが本音だけど もっと面白く生きたいから
|
|
| 9月9日 |
ああ これがすべてじゃないけれど これがすべてだと錯覚したい
これが最後じゃないけれど これが最後だと思い込みたい
いつの日か
「だってあなたが」
って口走るから 思い切り後悔してみて 私に触れなかった事
|
|
| 9月7日 |
私がどこにいるのか 知ってもらう必要もなく
あなたがどこにいるのか 知るつもりもないのに
映り込む心模様は正直で その端の小さな歪みさえ見逃さない
繋げているのは魔法か幻か いつも あなたを想っているけど 私の船には誰も 乗ることはない
ただ大きな流れの中の 小さな波紋に似たあなたを 静かに映して漂うだけ
|
|
| 9月5日 |
あなたがとなりを当たり前のように歩いていたり あなたがとなりに当たり前のようにいなかったり
出逢ったのが冗談みたいな 面白おかしい地のない世界
私は時折リアルから逃げ出して その世界で遊ぶけど
もしね この先何十年も経って 私が誰からも愛されなくなっても あなただけは 私のしわだらけの顔を 見つめていてくれるような そんな安心感
激しさだけが証だと 言い張っていた私に 激しさが愛じゃないことを 教えてくれた人
|
|
| 9月3日 |
手ぶらで会いに来て
両手いっぱいにして帰してあげる
一生分の笑顔を 使い果たしてもいいよ
今しかないのなら
|
|
| 9月2日 |
ぎりぎりまで待ったら
溢れるのかな それとも 干からびるのかな
手をかざして占ってみて 天を仰いで祈ってみて
生きているのか 死んでいるのか
この想いの安否
|
|
| 9月1日 |
嘘つき同士の方が きっと上手に抱き合える 正直者は後が恐いの
ぴったりと寄り添う為に必要なもの
皮膚の表面温度と裏腹な心の温度 中まで熱くてはのぼせてしまう 計算する前に墜ちていかないように
深呼吸がひとつ 必要なのに 溜息がひとつ 生まれて来る
後ろ姿に弱い私は 今日も後追いを止められず あなたの腕にしがみつく
無意識で名前呼んじゃうほど 意識しているのよ
熱い熱い 本当は熱くて死にそうだわ 囚われている心に効く薬があったら 何でも飲みますから
|
|