| 9月30日 |
逃げたいのが理由だとしても あなたは私を受け入れるだろうか
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追い返されるのを分かっていても 私はあなたに逃げたくなる
背中で現実を感じるクセを止められない 正面を向いて立派に立てない 誰かと目が合ってもうまく笑えず
そんな夜に 逃げ道を徘徊しながら 出逢ってしまう月は いつかの私を指差しながら 未だに笑っている
新しい風は背後から吹いて 懐かしい匂いを消してしまうんだ
これ以上逃げられないから ボタボタと可愛げもなく涙する 線路の向こうはいつも滲んで 私の住む町を消してしまう
正直 あなたに逃げたい
それだけで どうしてこう 悲しみも嬉しさも味わってしまうんだろう
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| 9月29日 |
だって柔らかい場所に触れたがるのが 生きてる人間の性だから
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どの辺まで入っていくのか その辺を考えると 柔らかければいいという問題でもなくて 肘までのめり込んだ時点で 指先は恐怖を覚える
底なしだと最初に断っておくのが礼儀
礼儀知らずが夜を彷徨い 入っておいでのサインをまき散らし 通用する人間を嗅ぎ分ける
無臭の人間だと思えそうなあの人もこの人も 剥いちゃえば奥底に興味津々なの
入り口を見つけようと躍起になる姿は いつ見ても愛おしく
だから 私があなたを苦手なのは 入り口を通らず私に触れるからで
硬いところを好んで 私を形作るからで
それがないと私が 私を見失うからで
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| 9月28日 |
丸と四角の違いは何かなんて 長い説明はいらないし
抱きしめたら痛いか気持ちいいか 私にはそれくらいしか分からないから
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不思議な部分の融合ばかりで遊んでいたら 生と死の境目さえ分からなくなる だから時には 目の前にあるものの成り立ちを しっかり見つめる必要があって
丸と四角が どう成り立って 丸と四角になるのか
それは二人の問題でもあるから
でも 丸と四角は別物なのに仲間なんだよ 生と死のようにね あなたとわたしのようにね どの辺が一致するんだろうね 抱きしめたら痛かったり気持ちよかったり その辺もそっくりだよね
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| 9月27日 |
しっかりと全身に染み渡って 完全に私を支配するのは 愛じゃなく毒だったりする
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それでも愛に憧れてしまうのがヒトの性 夢想より貴重なものとして 理想が植え付けられている
積み重ねたものだけが強い世の中 積み重ならずに飛ぶものは目に入らず 空からの景色に誰も感動しなくなる
最期の最期に飛びたくなるのはきっとそのせいだね
あなたと飛ぶにはまだ早い
足下を見て歩かないと 私は自分のスピードさえ 上手に把握出来なくて
転んだフリで泣きたいよ 平気なフリで会いたいよ
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| 9月26日 |
顔を覆っても 指と指の間から流れ出る
止め方が分からないけど 止める必要もないんだろうか
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想いが出る 痛みが出る
期待も出る 失望も出る
嫉妬も出る 衝動も出る
諦めも夢も
手のひらだけじゃ覆えないものにあふれてる 目をつぶっても目の前に 欲しいものが見えてしまって
味わえる贅沢はあなたの内側にある
ほっぺたついでに全部触れたい
とか 言っちゃってもいいのかな
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| 9月25日 |
色の変化の激しさを楽しめずに いっそ突き抜けたいと思う
途中経過の想いは 少し不器用すぎて
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気付かないうちに変わってしまえばいい 平凡な色だとしても いつの間にか隣にいられたら もう少しあちこちが楽になるのに
鮮やかだけが世界じゃないと あなたとなら思える
刺激だけが恋愛じゃないと あなたとなら思える
言葉だけが優しさじゃないと あなたとなら思えるから
少しの怠惰を二人で温めながらも 向こう側に早く突き抜けたい
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| 9月24日 |
愛してる証拠?
くだらない わたしはただあなたの今が知りたい
それが単なる 不安に対する防御策だとしても
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あなたが何時に起きて 何時に眠るのか たったそれだけのことなのに やっぱりおはようもおやすみも 私にとっては強い武器で
襲ってくるものが 私に早く諦めろと ささやきながら頭を揺する
あなたを放っておけたら どんなに楽だろう 思い出したような笑顔で 会いに行けたら
どんなに知りたがっても あなたには子供だなと笑われるだけで どんなに想っていても 私は迷子になりたくないだけで
安心の源を見当違いに探してしまう あなたの今にしがみついて
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| 9月23日 |
会えない日の妄想は無限大なのに 会ってしまえば世界は僅か30センチ
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遠いのか 近いのか 日によって気持ちが変わるのは たんなる気のせい
そう思わせるほど 会ってみたら 何の問題もなしの笑顔
あなたを連れて帰るのは無理でも せめてこの空気が散らないように そおっと息をしながら なるべく多くの余韻を持ち帰る
不安のないこの一瞬が好き
煙草臭い髪 わざと洗わずに眠る夜
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| 9月21日 |
この世ではもうあなただけよ あの世ではわからないけど
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珍しく空が澄み渡ると まんざらじゃないなと思う それどころか かけがえのないものに思えてくる 未来のビジョンもなく 普通に年老いてく二人でも
大きな奇跡はなくていい 惹かれてくっついたことがすでに奇跡 当然の顔して眠っていてもね
満たされて生まれたものと 満たされなくて生まれたものを 半分ずつ織り交ぜて 少しだけ幸せなときを作ろう 少しだけ切ないままで
いつかは誰もが 誰のものにもならないままで ひとりずつ死んでいくの
だからね
空が澄み渡ったから 少しだけ意識して あなたとわたしという 一対一を味わっていたいよ
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| 9月20日 |
激しくて ついていけない
自分自身の想いに
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置いてけぼりの半分くらいがちょうどいい 放心とリラックスの境目くらい 一枚私を脱ぎ捨てたくらいの私
あなたからなだらかに届いた 想いの切れ端を 新しく身にまとって しばし夢を見るよ 優しい夢
もういいよね 刺を抜いても
激しさは時に毒になるから 乱れぬ呼吸とか 整った歩幅とか 定まった視線で お互い歩き出しても
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| 9月19日 |
夢中って感覚が好きだった でも今じゃ 様子を見ながらはしゃいでしまう
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ぱっくり開いたカーテンの向こう 私が足を踏み入れた世界 慣れと経験が積み重なって 夢を見るのも一苦労だけど
まだ 想いが繋がっている先では 深夜の散歩道も 会わずにはいられない衝動も きちんと生きてる
時間を無意味にしてしまえる存在を うっとり妄想しながら 静かに耽る秋の夜
のしかかる明日の重ささえ 食い止める静寂には やっぱり夢中がよく似合う
ただただ 強く想ってるだけで 明日が続くといいのに
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| 9月18日 |
ただいま と おかえり を ふたりが一生使えなくても
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最終に近い電車で いつもの駅で降りて いつもの帰り道に溜息を漏らす でも あなたがふいに迎えに来て 手を繋いでくれた夜は どんなに遮断しても 光が漏れた
いつもこの道を通るなら 今日は違う道で帰ろうよと 引っ張られて歩き出した先にはね
見たことのない景色と 空気と 呼吸と 胸騒ぎと 想い出と 期待でいっぱいで
あたしは溜め息を忘れたんだ 見えないものが見えた気がして
代わり映えしない日常の中に 潜んでいる光の粒
あなたが一緒だと どんなに遮断しても 光が漏れた
いつも元気じゃいられない そんなことをかかえながら
まだ覚えてるよ あの夜の光の粒をね
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| 9月17日 |
いつまで繰り返すのかと問われれば それはきっと死ぬまでなんだね
ううん
きっとその先も
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そう考えると 救われるのか それともやりきれないのか 微妙なところだよね
平凡に暮らす道は 切り開けないように 出来ているのかもね
どんなに好きでいても 限界があることの寂しさを 悟られたくなくて
何度も顔を覆う
楽しいときを信じる
別れ際 あなたが煙草に火をつける度 その一本分の時間にすがりついて
あなたが火をつける度 その数分のうちに この世が終わればいいのにと
そんな馬鹿なこと 言えないから
楽しいときを信じる 今日も 明日も
あなたがいる間はずっと
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| 9月15日 |
どれくらい悲しいかより どれくらい嬉しいかを 上手に伝えられる女になりたい
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幸せに酔いしれるでもなく 幸せに舞い上がるでもなく 幸せに位置している私の日常
にっこり笑うのが精一杯で あなたが物足りなく思っていないかと 少し心配したりしながら
私はすぐに いろんな穴に落ちてしまうし 時には自ら 入ってしまうし
塞がれたら終わりだと 知っていながらも 落ちたり入ったりで 全然落ち着かないけれど 最近定着しつつあるあなたの存在が 足下からじんわり 私の温度を保ってくれている
それがどのくらい嬉しいことか どんなふうに嬉しいのか にっこり笑うだけじゃ きっと足りなくて 戸惑ってしまうんだよ
笑いを通り越して 泣けちゃうくらいなのに
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| 9月14日 |
頑張った体なんだもん この体 あたしが褒めなくてどうする
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気付けば容れ物にもガタがきて ついつい鏡の前で慰める
たとえ表面が色褪せて見えても すべては大切な 重なった想い出たち
なんて
そうやっていつまで 過ぎた日々に頼るんだろう
明日の綺麗は 想い出だけじゃ作れない
視線をこれでもかと未来へ向けたい 一センチでも 一ミリでもね
この体は応えてくれる あたしの視線に
そしてまた疲れきったら 褒めてあげよう
頑張った体なんだもん この体 あなた以上に あたしが褒めなくてどうするってね
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| 9月13日 |
それはあなたの選んだ道 これがわたしの選んだ道
再びすれ違うことだけを 死ぬまで祈り続けながら
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すれ違い様に 指先に触れるか 切り刻むかは すれ違ってみないと分からないけれど
今日も今日のちょっとしたしあわせに 潜り込んで誤摩化そうとしている
今の自分の有様を
私を通過した人たちが今頃どうしているのか それはそんなに重要なことではなくて
私はもう少し目の前の世界を 大切に見つめなくちゃいけないと なぜか寂しげに思ってしまう
早く会いたいと思ってた人たちが いつの間にか 私の後ろの方へ 流れされてしまう夢
私はもっとしっかりと 大切に抱きしめなくちゃと 誓いながら叫んだ
目の前のあなたが流されないように
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| 9月12日 |
過去に残した言葉と 未来へ贈る言葉
両方に苛まれて 今の言葉を胸の中で温めてしまう
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(早く 会えないかな) (少し 疲れている) (でもそれは いつものことかな)
未来の展望とか過去の想い出 安心毛布や音楽の代わりに そういったものを糧に綴ろうとして 空回りする夜
あなたの存在は重たい
閉め忘れた窓から 侵入してくるものに 期待ばかりしてしまう
閉め忘れた窓は 私のささやかな罠で でも罠を仕掛けた罪は いつか侵入してくるものに 罰せられてしまうよね
覗くだけで入ってこないベランダの野良猫を 心底愛しいと思いながら
忍び込んで私の思考回路を麻痺させる刺激に いつも壊されてしまう
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| 9月11日 |
冷えきって動かなくなる前に もっとぐるぐるかき混ぜてよ
* 動きが鈍くなる前に 少しの熱を分けてちょうだい
数秒の温度を 永遠に変えたくて 奥底にとらえてみたけど 鈍くて凍結しそうだよ
ぐるぐるとかき混ぜて 偽善でも情けでも未練でも構わないから
動かなくなってしまった想い 温めても動かないなら それを永遠と呼んでしまえばいいの
ちょっとした油断と諦めに いつだってつけ込まれて 誰もがやっちゃった って舌を出してる
あれもこれも固まって 誰も彼もが苦笑い
温度の持続は 何に支えられているのか
そんな摩訶不思議誰にも分からないよね あったかいなあと思える一瞬がすべてなんだ
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| 9月10日 |
揺れ動かないように 釘を一本打ち込んだ
いけないことだと分かっていたのに
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あなたに穴を空けてしまった あなたはまるで気付かずに いつもと変わらない笑顔
でも目を合わせる度に 気になって仕方がない 胸の真ん中 深く刺さったままの 私の釘
いつ引っこ抜かれるのか それとも永遠にそのままか 季節が一巡りした頃 あなたは次第に痩せていき 私に触れる力さえ 失われたようで
錆び付いた釘のせいで 毎晩悪夢を見たんだね
「なんでもないよ」 「平気だよ」 「君がいるよ」 「ずっと一緒さ」
ある晩我慢が出来なくて 無理矢理引っこ抜いたら
あなたは水蒸気みたいに消えてしまった 跡形もなく
生温い血液を一雫 わたしのてのひらに残して
何を間違って 何を壊したのか
錆び付いた釘を眺め 私は今日も 釘の捨て場所を見つけられずにいる
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| 9月9日 |
不自由のない恋なんて ただの快楽主義にしか過ぎない
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だから少し切なくても だから少し不可解でも だから少し激しくても
それはそれで捨てちゃいけない 切なさの意味を 不可解の理由を 激しさの刹那を
目の前のあなたで考えてみるんだ
相思相愛を漠然と祈るのはもうやめて 目の前に存在するあなたを ただ考えてみるんだ
切ないし 全部分からないし 止められないし
あなたに夢中で私は時折不自由になるけれど 必要だと思えることはこんなにも幸福
一度だって後悔したことはないよ あなたを好きになったこと
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| 9月8日 |
飛び込んでみないと 出口があるのかないのかさえ分からない 案外スムーズに 辿り着けるかもよ
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あなたの内側は きっと苦い味 そして迷路
複雑過ぎる迷路は 目を閉じた方が簡単なのに 視覚だけを頼りにしすぎて 今日も誰かが あなたの迷路で ひっそりと息絶える
辿り着けないのは誰のせいでもない
あなたの中で また一人行方不明 でもそれが最悪の結末だとも言えなくて
あなたの内側は きっと苦い味 そして迷路 でも優しい空気で充満している そんな気がする
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| 9月7日 |
誰もが隙き間だらけで 動けば風が吹き抜ける
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隙き間に敏感なあなたは すぐ 隙き間埋め係に任命されてしまう 隙き間を埋めることなら きっと誰にも負けない
誰の思惑で あなたは引き受けてしまうのか
夜な夜な彷徨っては 誰かの隙き間と遭遇し 今夜も 不本意ながら埋めてしまう
人と人が繋がるのは 引力ではなく 隙き間を吹き抜ける 風の匂いのせいかも知れない
九月の夜風は穏やかに吹いて 誰かの涙の匂いを 隙き間から漂わせている
埋めてもらうのに夢中なんだよ 隙き間だらけはみな同じことなのに
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| 9月6日 |
それでもこの夏の名残は 次の夏への恋しさとして 私の胸に居残るだろう
実ったものが 赤く色付かなくても
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線香花火が 線香花火になる前に 力なくこぼれたから
私は目から飲み込んで 音もなく心で咲かせた
すごく綺麗だった 二度とない夏だった 記憶にとどめるだけの カタチない夏だとしても
そんなふうに 幾度かの夏を迎え こころもとなく見送って
きっと最後の夏になって初めて 気付くのかも知れない
夏だから育って 秋だから実るんじゃない
あなたとだから育って あなたとだから実るのだと
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| 9月5日 |
あとは愛情だけ たったそれだけ
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あと少し あとはそれだけ たったそれだけ それが少し てのひらにのるだけ 掴まず離さず ただ フワン と てのひらにのるだけ
手に入れた とか 飛んで行かないように とかでもなく
ただ フワン とのれば 人生はたやすい 人生は温かく 人生は色付く
あとたったそれだけなのだから
そう思えば長い夜も なんとなく満ち足りた気がして
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| 9月4日 |
生まれてくるチャンスに 私達は恵まれてしまったのだから
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出逢ってしまう偶然にも うんと愛情を注いで
それがひとつ 綺麗に花を咲かせたら それはそれで美しい話 それがひとつ 花を咲かせず枯れてしまっても それはそれで美しい話として
染み込ませるしかない 私達の身体に
切り刻んで発見しなくても あなたの良さは滲み出ていて 同時にそれは うまい具合に染み込んできた証拠でもあるから
そう考えると お互いの罪も老いも 本当はたやすい現実
自然に寄り添える奇跡は 気付かぬ間に起こっている
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| 9月3日 |
眠る間に宇宙の神秘の謎を夢見れたらいい そしたらほんの少し 出会いの神秘の謎も解けるかも知れないから
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目を閉じて大海原を思い浮かべても 目を開けて割れた爪で遊んでみても
思考は進むべき道を知らず 日々は時折甘い快楽をともない ただ過ぎていくだけ
明日も 十年後も あなたはいると思う そう思えることが幸せなら 私はとうの昔に 幸せを手にしているはずだよね
だから少し気を抜いて楽になりたいと思った デコボコを撫でてまあるくなりたいと思った 自分を許して自分をそっとしたいと思った
日々に潤滑油はないのなら この幸せを潤滑油にして もう少し美味しい深呼吸を したいと思った
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