種デス 小話

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ここはガンダムSEED DESTINYのSS置き場です。
メモ書き程度の殴り書き文をちょこちょこ置いていきます。
たまに種デス本編以外も混じっていたり…(殴)。


2005/06/07(Tue)  

《レイ×シン その2》


「ダメだ! これじゃあ到底勝てない!」
デスクを強く叩く音と共に、悔しさを滲ませた声が響いた。

フリーダムとの戦闘シミュレーション。何度検討しても、その差は歴然と突きつけられるばかりで。
画面を睨み付けるシンの手元に、レイはドリンクボトルをそっと置いた。
「あ…。悪い」
「少し休め。根を詰めすぎると体調に支障が出る。負けの要因を増やすことになるぞ」
「………」
わかってはいるが感情が抑えられないシンは、ただ唇を噛みしめる。

オレはそんなシンの横顔をじっと見ていた。
怒りを含んだ深紅の瞳がまるで炎のように揺らめいていて、綺麗だと思った。

「…レイ」
「何だ?」
静かに返すと、彼は立ち上がって真正面からオレを見据えた。
「オレ…力が欲しい…。何にも負けない力が…。マユも…ステラも…守れる力が欲しい…!」

守れなかった生命。
何もできなかった自分。
残酷な世界は、強大な壁を人々の前に次々と突きつけていく。
所詮おまえはちっぽけな存在にすぎないのだと。

「…敵を、滅ぼす力、か?」
「そうだ。あんな奴ら…オレが倒してやる!」
「そうだな。おまえならきっと倒せる。オレも協力するから」
「うん…」
癖の付いた髪を撫でると、シンはオレの肩に顔を埋めた。


純粋でまっすぐなシン。
戦争という醜い世界を見るたびに、綺麗な魂はどんどん汚れていく。
怒り、嘆き、絶望と憎しみを心に滲ませて。
真っ白い子どもは徐々に染まっていく。
深淵の底へと、落ちていく。

堕ちてゆけばいい。
オレと同じ所まで。

大丈夫。オレはずっと傍にいてやる。
おまえが傷付いて苦しむ様を、誰よりも傍で見ているよ。
悲痛に泣き叫ぶおまえの涙を、受け止めてやるよ。

闇色の髪と、血色の瞳を持つ、おまえを。
ずっと、抱き締めて。



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種デス33話から。殴り書き駄文
レイがもしギルの考えを全部知っているなら、シンの傍にいるのも何かの思惑があるのかな〜と思ったんです。
黒い攻めも大好きです!(死) けどレイは白でいてほしいかも…。



2005/06/07(Tue)  

《天翅の記憶》


白く荘厳な神殿の奥、何処やとも知れぬ空間に、一つの鏡が鎮座していた。
時に目前を、時に果てを、時に過去を、時に現在を映し出すそれは、沈黙を守る。
かつての栄光。目覚めた主。破壊の未来。
すべてを見つめる鏡の前に今立つのは、純白の翅を持つ美しき人影。
性別すら感じさせないその影は、静かに地上を見やり続ける。

「【翅無し】は愚かだね。綺麗な見かけばかり求めて、その欲望のために他を踏みにじり、潰し、自らを滅ぼしていく」

「…よろしいのですか? キラ」

呼びかけられた青年はゆっくり振り返り、その紫暗の瞳を傍らに向けた。
「何が?」
唇は笑みを形取ったまま、瞳を細める。

その表情に何処か眩しさを感じながら、ラクスは言葉を続けた。
「このままでは【運命の翼】も失われてしまいますわよ」

彼の心に留まる唯一の存在。
かつての同胞であり、反逆者。運命の翼と呼ばれた戦士。
そして、彼の婚約者であった人。

「構わないよ、ラクス。その時は、残念ながら彼はそこまでの存在だったということだから」
キラは再び鏡に視線を戻し、笑みを深める。

彼の真意が掴めないラクスはただ彼を見つめて歌い続けるだけ。
その深い瞳に映っているものは何なのか。
彼が願うものは何なのか。
彼の今の恋人という立場にいる筈なのに、どこか遠く感じる己に淋しさを想うようになったのはいつからだろう。

「さあ、インパルス。…いや、今の名前はシンだったかな。君はどうする? 1万2千年前のように翅無しを共に愚かな道を選ぶ?それとも…」
キラの背の翅が大きく広がり、純白の羽根が空間に舞っていく。
それが、【終わりの始まり】の合図だった。



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『創聖のアクエリオン』パロ。深夜TV見てて、パッと思い浮かんでしまった自分に苦笑。
頭翅:キラ(黒)、アポロ:シン(前世の名前はインパルス)、音翅:ラクス、シルヴィア:ルナマリア(ステラでも可)、シリウス:レイ、みたいな配役で。
ただしこの場合、ルナとレイは役割が逆。シンと前世で恋人だったのはレイ。つまり、レイシンでキラシンもしくはシンキラ(オレはキラ&シンはリバOKなんで、頭翅とアポロニウスの関係次第)。
…結構、面白いんじゃないかと思うのはオレだけですか…?(腐)



2005/05/28(Sat)  

《レイ×シン その1》


レイの様子がおかしい。
一見いつも通りに振る舞っているけれど、無理に演じている気がする。

例えば、落ち込んでいるような。

あのレイが何に? と思わないでもないけど、誰だってふと気分が沈む時はあるだろう。
オレだって、時折寂しさに襲われるんだから。ふとした瞬間に感じる、孤独と無力感。

オレが感じているものとレイの感じているものは違うかもしれない。
けれど、オレは知っている。
ほんのごくたまにだけど、レイが何かに耐えるような表情をしていることを。

レイは何も言わない。
誰にでも他人に言いたくないことはあるから、オレも詮索はしない。

いつも通り気にしない振りをして、寝ようかと思ったけど。
今回はさすがに心配になった。

「レイ?」
「何だ」
おそるおそる声をかけると、普段通りの反応が返る。
けれど、その瞳はやはり暗い。
「…オレ、今夜はヨウランたちの部屋に泊めてもらうから」
そう言って部屋を出ようとしたら、呼び止められた。
「…いや、いい」
「え? でも…」
一人になったほうが良いだろ…?
他人に見られたくない自分っているだろ? 一人になってそういうのを全部吐き出したほうが少しはスッキリするんじゃないか?

「いいから…此処でいつも通り寝ろ」
彼はオレから視線を逸らしていたけれど、その言葉が願いのように聞こえた。
「…わかった」

ドアロックにかけかけた手を下ろし、踵を返す。
もしかしたら、【一人になりたい】のじゃなく【誰かに傍にいてほしい】気分なのかもしれない。
そう思ってレイのベッドの横を通り過ぎようとした時、いきなり腕を引っ張られた。
「レイ?」
レイはベッドの上に座ったまま、オレの腰に手を回してしがみついてきた。
「レイ?」
応えは返らない。
オレの腹部に顔を埋めた彼は微動だにせず、腕に力を込めてくる。
同室になってそれなりに経つけど、こんな彼は初めて見た。
まるで、何かを怖がる幼子のような。

レイが何を恐れているのか、何を不安に思っているのか、オレにはわからない。
何もわからなかったけれど、彼の柔らかい髪を撫でた。
彼が望んでいるものはきっと違うだろうけど、オレにできることは小さいから。
己の無力への悔しさを噛みしめ、彼の頭を抱え込んだ。

ただ、静かだった。



2005/05/18(Wed)  

test

今日はキラ様とカガリの誕生日ですね!







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