> そもそも「轟」が「滝」を意味することすら知らずに出かけたのでした。
> 「とどろ」なのに「とどろき」なんて読んでいましたし。
> 自分の無知に「おどろき」です。
轟(とどろ)
とどろくさま。音のひびきわたるさま。
万葉集(15)「岩ばしる滝も轟に」広辞苑
そもそも「轟」が「滝」を意味することすら知らずに出かけたのでした。
「とどろ」なのに「とどろき」なんて読んでいましたし。
自分の無知に「おどろき」です。
梅の木轟は、存在は知られていたものの、
人目にふれることはあまりなく「幻の滝」と言われていたそうです。
平成元年(1989年)に長さ116メートル高さ55メートルの吊り橋が完成したおかげで
拝ませてもらえるようになったということでした。
案内板には「歩いて15分」とあり、それほど遠くなさそうです。
車中でにわかに得た情報をもとにすると
日本の滝100選に入っている「せんだん轟」に違いありません。
歩き始めると、人がいません。ここでいいのかな、と不安になるけれど、静かで嬉しい。
階段ののんぼりくんだりは結構はげしい。
吊り橋は揺れる。
健脚向きとは書いていなかったので、そこは予想外のハードさ。
でも、水が見えてきたら、その姿に疲れが吹き飛びました。
清冽。
こんな美しい滝があったなんて!
後でわかったことです。
私が勝手に思い込んでいた「せんだん轟」は全然違う滝でした。
だって「梅の木轟」って書いてあるんですから。梅の木の方です。
「梅の木轟」については吊り橋の情報しか見ていなくて
滝は現地で遭遇したので、驚きも感激もひとしおでした。
ドロナワ式ミステリーツアーの醍醐味はこんなところにもありました。
天草の写真がスマホに届き、「いいなぁ…」海に会いたくなりました。
でも、すき通った海はあまりにも遠そうなのであきらめました。
が、誘われた旅心がじっとしていません。
それならば「山でいいんじゃない?」
五家荘にゴー!話は早急に決まりました。
「五家荘」聞いたことはある。でも、一度も行ったことがない。
どこに何があるのやら、前途茫洋の出発でした。
夫は何回か行ったことがあるから大丈夫…そうでしたが。
ナビが正確な情報をくれるのか不安だし
くねくねの山道を通らないと五家荘にはたどり着けないらしいし
やおいかん道中となりそうな予感はありました。
目的地近く「二本杉」を通り過ぎてしばらくすると下り坂になりました。
おかしい。吊り橋があるなら高い所に行くはず。
ナビはウソを教えているのでは?
不信感がめばえ、何回も情報を入れ直したり、違う道に入ったり。
またしてもミステリーツアーになりました。
やっと「梅の木轟(とどろ)の吊り橋」にたどり着いた時は出発から3時間ほどたっていたでしょうか。
長い吊り橋を渡ると、歩いて15分ぐらいの所に滝があると書いてありました。
続きはまた。
静かな菊池に帰ってホッ。
もしかすると、ここも混んでいたりして?
空腹をかかえ、すがるような気持ちで手打ちうどん「夕立」に参りました。
人気店、しかもゴールデンウィーク、3時を過ぎてもやはり混んでいました。
それでもなんとか座ることができました。
眼の前で大奮闘のご夫妻と息子さんの姿を拝みながら
ぶっかけうどんをいただきました。しみるように「うまか〜」でした。
夕立さんのお仕事はすごいです。
うどんをゆがいていたと思うと天ぷらを揚げ、さっきまで器を洗っていたのに、いつの間にかバンバンとうどんを打っておられ…
私の台所仕事など、おままごとに過ぎないと思わせてくれる大迫力です。
そしてどんなに忙しくても、とても感じよく対応して下さいます。
どうしてこんなことができるのでしょう?
千手観音様なのですか?それとも、うどんの神様?
翌日、夕立がまだしスピリットが乗り移り、私も椿の剪定を頑張りました。
良いお店は元気をくれるものなんですね!
天水でお昼を食べたかったお店は予約制だったのであきらめて、いざ山鹿へ!
無料駐車場に車をとめて、人気のピザ屋さんを久しぶりに訪れました。
混んでいるだろうと予想はしていたものの、これ程までとは…
順番待ちの用紙に記入して待つこと約30分。
私達より先に待つ人達がまだまだあと5組。
そこで気になるのは、天水で買って来た卵のことでした。
「ぜひ、卵かけごはんで食べてみてください」と書いてあるのに
こんな暑い日に車の中に置いておいたら茹で卵になってしまうのでは?
それが心配で心配で、ピザ屋よさらば!しました。
それにしても
豊前街道があんなに賑わっているとは、驚きました。
大きなイベントがあるわけでもないようでしたが
多くの老若男女が楽しげに行き交い、ここはどこ?と不思議な気持ちに。
豊前街道は立派な観光地になっています。
昨日、天水に参りました。
去年もこのイベントに参加したのですが
みかんの花の香りに包まれて、石垣や湧水の町を歩く楽しさをもう一度!と思いまして。
予約不要。
参加無料。
受付では住所氏名を書くわけでもなく、資料と抽選番号を頂きました。
このゆるさが大好きです!
こんなに気楽に参加できるのですが、
数人のスタッフが付き、要所要所で地理的、歴史的な説明をして下さり
次々に出る質問に丁寧に答えて下さり、おかげで
「そうだったのかぁ」を楽しく勉強させてもらいました。
干拓された土地を眺めながら、干拓と埋め立ての違いを教えてもらいました。
この歳になるまで知りませんでした。
みかんが冷害・凍害にあうといっぺんにダメになる、
みかんの栽培は賭けなんだ、ということも初めて知りました。
途中、みかん農家の男性が、小さな透明の袋にみかんの花を入れて持ってこられました。
白いきれいな花がぎっしり。
「無農薬だから大丈夫」と聞き、参加者は香りをかぐだけでなく、ムシャムシャと食べ始めました。
「これ、食べられるんですか?」念のためお尋ねすると
「苦いよ」とのお答え。
でもせっかくのチャンス、初めてみかんの花を味わいました。
ちょっと苦い、かな? 蝶か蜂の気分になりました。
何でもありのミステリーウォーク。
「幸せの黄色いとんぼ」を見た、とひとりの参加者が言っていました。
お腹に黄色い帯を巻いたようなとんぼだそうです。
夫は黄土色のイタチを見たそうです。羨ましい。
時間やコースにとらわれず、ゆっくりじっくりアップダウン、
お天気にも恵まれて、名前も知らない方々とお話がはずむ、ハッピーな半日を過ごせました。
スタッフの女性も「楽しかった」と言われていました。
終了後にジューシーが配られ、
「景品は今から用意する」みたいな内輪話が聞こえてきて
少ししてから抽選会が行われました。
最初に頂いた付箋紙に書いてあった番号が呼ばれ、やったぁ!
と喜びましたが、なんと全員、何かしら当たったのでした。
私達がもらった2人分の景品は
タマネギ6個 ナス4個 おまんじゅう4つ でした。
参加無料でこんなに至れり尽くせりで、本当によろしいんでしょうか?という気になり
「草枕温泉てんすい」の売店で、農産物をたくさん買って帰りました。
15日、亘の友人から、東福寺のトビカズラが満開とお知らせメールをもらいました。
季節が早送りのように移り変わっていくと感じていた頃でしたが
トビカズラがこんなに早く咲くなんて、と驚きました。
翌日、見に参りました。
例年より早いだけでなく、花の数の多いこと多いこと。
紫の花がこれでもかこれでもかと葡萄の実のようにぶら下がり、
♪たわわ〜たわわ〜たわわ〜♪と口ずさみたくなりました。
荒尾から写真を撮りにいらした男性のお話では
本家のアイラトビカズラより数が多いとのことです。
亘の方々が肥料を施したり、木の根元を保護したり、大切にされています。
お寺の方がおっしゃるには、
「多くの方に見てもらいたいんですけど、階段を昇ってもらうのが気の毒で、強くはすすめられないんです」ということでしたが
珍しいトビカズラの花を、機会がありましたらご覧下さい。
もう少しの間咲いていそうです。
桜の花びらをお箸で開きました。
想像上の桜は、お湯の中でふりふりのついた金魚のように泳いでいました。
実際の桜はもっと素朴で、泳いだりしませんでした。
湯気の力を借りて記念撮影しました。
上町のマルカさんで桜の塩漬けを見つけました。
これがほしかったんです。すぐに買いました。
ふたを開けると桜餅の香り、美味しそう。
これで桜湯を作るんだ、お湯を注ぐと花びらがふわ〜っと開いて
夢のような光景が…と思うとわくわくしました。
白い湯飲み茶碗に桜の塩漬けを入れて、お湯を注ぎました。
動画を撮る準備までして。ところが
あれ?開かない。花びらが閉じたままです。
スマホで調べたら、はじめに花びらをほぐしてからお湯を注ぐとありました。
頭の中ではお湯をかければそのままでふわ〜っゆら〜っだったのですが
イメージ通りにはいかないものだと知りました。
でも、美味しかったです。