独特な形のため○○杉と名前がつけられる有名な巨木がある一方、
まっすぐに堂々と立つ巨木も残っていました。
年貢の「平木」にできる上等な木なのに、伐採されなかったのはなぜでしょう?
ブラタモリ風の案内をして下さるガイドさんからの質問です。
屋久島ではお米があまりとれません。
お米の代わりに杉を年貢として納めれば島の人々は困窮せずにすむのですが
当時は、山の木を切ると神の祟りがあると畏れられていました。
皆が安心して伐採できるよう、泊如竹(とまりじょちく)という賢人が山にこもり、「神のお告げを聞いた」と伝えました。
「切りたい木の前に一晩斧を立てかけ、次の日斧がそのままだったら、その木には神様が住んでいないので切ってよい」と。
反対に、次の日に斧が倒れていたら切ってはいけないということです。
それで、立派な木も切られなかったのだろう、ということでした。
泊如竹は島の英雄、というか聖人です。
お名前を存じ上げず、失礼しました。
「仏陀杉」は推定樹齢 1,800年〜2,000年?
コブだらけで利用できない木とされ、切られずに生き残ったのでしょう。
木漏れ日を浴びて神聖な姿でした。
コブは仏様の頭に見立てられています。
「両手をくんで座禅しているように見えるでしょう」
「あ、本当だ」と納得したのですが、
その解説は、ベテランガイドさんが、以前たまたまその場に居合わせた
バスガイドさんの案内を耳にして「パクった」のだそうです。
それでも一度そう見えてしまうと、座禅する杉の木に見えます。
ヤクスギランドでは、ベテランガイドさんに案内していただき、
これまで知らなかった事をたくさん学びました。
江戸時代、お米の代わりに屋久杉が年貢として納められ、
「平木」として利用できる多くの杉は伐採されたそうです。
原生林ではなかったんですね、全然。
使える木かどうか「試し切り」された跡も教えてもらいました。
千歳を越えてやっと一人前の「屋久杉」、それより若ければ数百歳でも「小杉」。
今あるのは、凸凹があって使いにくいので切られなかった巨大な「屋久杉」と、
伐採後に育った「小杉」ということですが、どちらも立派でした。
鹿にかじられても生き残る、倒れて苔に覆われても腐らない、逞しい屋久杉に敬意を抱きました。
島に行くには海を渡らなければなりません。
フェリーもあるようですが、高速船トッピー&ロケットに乗るのが現実的。
2日前、予約状況をのぞいてみたら、最終便は満席になっていました。
え、そんなに混むの?と不安になり、急いで8日の午後の便を予約しました。
出発前日の夜、「たいへんだ〜」と夫が携帯を持って来ました。
予約手続きが完了していないというお知らせがメールに入っていたのでした。
夫の携帯で私(情報弱者)が手続きをしたので、そういうことはあり得ます。
鹿児島まで行ったら船に乗れず、ホテルはキャンセル、翌朝の便まで車中泊…という悪夢にうなされそうでした。
高速道路の上でも気が気でなく、船会社の電話にかけても機械の応答があるだけで、指示通りにしても、人間が対応してくれません。
人間と話したい!人間の声が聞きたい!と切望しました。
幸いにも乗船できたトッピー&ロケットは乗客より空席が多かったです。
はらはらしたけど、がらがらだった、という結末に心から安堵しました。
靴はどうする?やっぱり登山靴、それは大袈裟?などと持ち物に悩んでいると、
ヤクスギランドを歩きまわる予定の日は「大雨87o」という天気予報になっていました。
ガガガガーン!!!
出発の3日前のことでした。どんよりと曇った気持ちでガイドさんにお尋ねすると
「屋久島の天気予報は当たりませんので、あまり気にしないでください。その日の天候によって、コースは変えられますので、ご安心ください。ちなみに87mmはかなりの雨ですが、まず当たりません。」という心強い返信を頂きました。またしてもホッ。
ずっと前から憧れていた屋久島に、やっとやっと行くことができました。
島と言っても広いです。見どころはいっぱい。どこに行けばいいのか見当もつきません。
そこで、いろいろ調べてみました。有名な場所は3つほど。
その中で「ヤクスギランド」はいろんなコースがあり、体力に合わせて選べそうです。
ガイドさんもお願いしたい。でもこれまたたくさんいらして、なかなか決められません。
観光協会に電話で相談すると「まずは宿泊先を決めてから連絡を下さい」とのこと。
泊まる場所を決めてから、大切なガイドさんは自分で選ぼうと情報を読みまくり
「この方に!」と、安心できるベテランのガイドさんに連絡をとりました。
OKでした。ホッ。
続きはまた。
今日は雨模様でしたが、もうかなり咲いているだろうと予想して
リュックにカメラを入れて出かけました。
カラカラより少々ウエットな空気の方が良いのではないでしょうか、などと思いつつ歩いて行くと、咲いていました!
いそいそとカメラを出して撮ろうとしたその時です、
NO CARD の表示が見えました。
カードはパソコンにささったままだったのでした。
あ〜あ、とがっかりしていると、ご近所の女性(神社のお世話をされています)が出てこられました。
「カメラにカードが入っていなかったので写真が撮れませんでした」
と伝えて、せめてスマホで撮ろうとしていると
「ちょっと待って下さいね」とお宅の中に入って行かれて
枝切りばさみで梅を一枝とって下さいました。
「おうちで写真を撮られて下さい」とは、なんと親切な方でしょう!
美しい梅の枝を持って、パン屋さんと八百屋さんと鶏肉屋さんで買い物をして帰りました。
うっとり見とれて転ばないように気をつけながら。
八百屋さんでは「桜ですか?」と言われました。まさか今頃ねぇ。
下町菅原神社に梅の様子を見に行く今日この頃です。
金曜日、栄町のふれあいサロンのお手伝いで老人福祉センターに行く途中
寄ってみました。
これから咲きます!でしたが、ご近所の女性がおっしゃるには
「ほら、咲いていますよ」何輪かが開き、ハチも来ていました。