天草の写真がスマホに届き、「いいなぁ…」海に会いたくなりました。
でも、すき通った海はあまりにも遠そうなのであきらめました。
が、誘われた旅心がじっとしていません。
それならば「山でいいんじゃない?」
五家荘にゴー!話は早急に決まりました。
「五家荘」聞いたことはある。でも、一度も行ったことがない。
どこに何があるのやら、前途茫洋の出発でした。
夫は何回か行ったことがあるから大丈夫…そうでしたが。
ナビが正確な情報をくれるのか不安だし
くねくねの山道を通らないと五家荘にはたどり着けないらしいし
やおいかん道中となりそうな予感はありました。
目的地近く「二本杉」を通り過ぎてしばらくすると下り坂になりました。
おかしい。吊り橋があるなら高い所に行くはず。
ナビはウソを教えているのでは?
不信感がめばえ、何回も情報を入れ直したり、違う道に入ったり。
またしてもミステリーツアーになりました。
やっと「梅の木轟(とどろ)の吊り橋」にたどり着いた時は出発から3時間ほどたっていたでしょうか。
長い吊り橋を渡ると、歩いて15分ぐらいの所に滝があると書いてありました。
続きはまた。
案内板には「歩いて15分」とあり、それほど遠くなさそうです。
車中でにわかに得た情報をもとにすると
日本の滝100選に入っている「せんだん轟」に違いありません。
歩き始めると、人がいません。ここでいいのかな、と不安になるけれど、静かで嬉しい。
階段ののんぼりくんだりは結構はげしい。
吊り橋は揺れる。
健脚向きとは書いていなかったので、そこは予想外のハードさ。
でも、水が見えてきたら、その姿に疲れが吹き飛びました。
清冽。
こんな美しい滝があったなんて!
後でわかったことです。
私が勝手に思い込んでいた「せんだん轟」は全然違う滝でした。
だって「梅の木轟」って書いてあるんですから。梅の木の方です。
「梅の木轟」については吊り橋の情報しか見ていなくて
滝は現地で遭遇したので、驚きも感激もひとしおでした。
ドロナワ式ミステリーツアーの醍醐味はこんなところにもありました。
そもそも「轟」が「滝」を意味することすら知らずに出かけたのでした。
「とどろ」なのに「とどろき」なんて読んでいましたし。
自分の無知に「おどろき」です。
梅の木轟は、存在は知られていたものの、
人目にふれることはあまりなく「幻の滝」と言われていたそうです。
平成元年(1989年)に長さ116メートル高さ55メートルの吊り橋が完成したおかげで
拝ませてもらえるようになったということでした。
> そもそも「轟」が「滝」を意味することすら知らずに出かけたのでした。
> 「とどろ」なのに「とどろき」なんて読んでいましたし。
> 自分の無知に「おどろき」です。
轟(とどろ)
とどろくさま。音のひびきわたるさま。
万葉集(15)「岩ばしる滝も轟に」広辞苑
>
> 轟(とどろ)
> とどろくさま。音のひびきわたるさま。
> 万葉集(15)「岩ばしる滝も轟に」広辞苑
学生時代、キャンパス近くの等々力渓谷に等々力不動尊があり、正式名称は「瀧轟山万願寺」。等々力渓谷には滝もあり、山号はこれから取ったのか、とか思いました。
> 学生時代、キャンパス近くの等々力渓谷に等々力不動尊があり、正式名称は「瀧轟山万願寺」。等々力渓谷には滝もあり、山号はこれから取ったのか、とか思いました。
歯医者さんで待ち時間があったので、等々力渓谷を調べました。
こちらは「とどろき」と読んでいいのですよね。
都内に湧水があるとは、初めて知り、驚きました。
美しい場所を教えていただき、ありがとうございました。
>
> 歯医者さんで待ち時間があったので、等々力渓谷を調べました。
> こちらは「とどろき」と読んでいいのですよね。
> 都内に湧水があるとは、初めて知り、驚きました。
> 美しい場所を教えていただき、ありがとうございました。
地上から数メートル降りただけで、ひんやりとします。
> 地上から数メートル降りただけで、ひんやりとします。
3度違うと、す〜っと冷える感じがしそうです。
等々力渓谷は瀧あり、お寺あり、地層あり、横穴墓群あり、広場あり、バラエティに富んでいます!
そしてお休み処もあって、お汁粉やあんみつやソフトクリームが楽しめるではありませんか。
ここでひと休みして甘い物を食べたら、どんなに良い気分でしょう。
一方、九州のど真ん中の山ん中にある梅の木轟公園には
「茶屋」がありましたが、閉まっていました。
少し進んで「平家の里」には食堂がありましたが、早じまいされたので、間に合いませんでした。
もうちょっと先「樅木(もみぎ)の吊り橋」まで行くと食堂の看板がありました。
しかし、それらしきものは見当たりませんでした。
幻の滝に会えて大喜びしたものの♪いい事ばかりはありゃしない♪
「注文の多い料理店」があったら入ってしまいそうにお腹がすきました。
非常食キャラメルでごまかして帰り道。
二本杉の「東山(とうやま)本店」は堂々とした姿で開いていました。
山菜うどんに救われました。
ありがとう、東山本店さん。
無計画な冒険は、いつもうどんに救われています。
家に帰ったら、のどがかわいてかわいて、あびるように水分をとりました。
その結果、翌朝、体重が1キロ増えていました。
スマホで等々力渓谷を調べていた歯医者さんでのことです。
待合室に珍しく保育園児がいました。年中さんか年長さんぐらいの。
元気なお子さんで、よくしゃべる、よく動く。
歯医者さんに来たのが嬉しいのか、大いにはしゃいでおりました。
そのうち一人の女性が、園児にやさしく問いかけました。
「男の子?女の子?」
どっちかなぁと私も気になっていたので、興味津々答えを待ちました。
園児は即座に女性の方にふりむき、こう答えました。
「バ〜カ」
わ、言ってしまった。
お母さんは慌てて「あやまりなさい」と言われましたが
よほど気持ちが良かったのでしょう、
「バ〜カ」「バ〜カ」の連発となりました。
お母さん、大変。
診察室に入ると、近くから和やかに歯の今後について相談をしている声が聞こえます。
歯科衛生士さんが「まだ歯が残っていますから」と何か提案をされると
ご高齢とおぼしき男性の明るい声が聞こえました。
「ちらほらな」
お若い歯科衛生士さん、ケラケラケラ。
歯がちらほらなんて、座布団一枚差し上げたくなりました。
どんな方か見てみたいと思いましたが、かないませんでした。
歯医者さんもまた楽しからずやでした。
> スマホで等々力渓谷を調べていた歯医者さんでのことです。
> 待合室に珍しく保育園児がいました。年中さんか年長さんぐらいの。
> 元気なお子さんで、よくしゃべる、よく動く。
> 歯医者さんに来たのが嬉しいのか、大いにはしゃいでおりました。
> そのうち一人の女性が、園児にやさしく問いかけました。
> 「男の子?女の子?」
> どっちかなぁと私も気になっていたので、興味津々答えを待ちました。
> 園児は即座に女性の方にふりむき、こう答えました。
> 「バ〜カ」
> わ、言ってしまった。
> お母さんは慌てて「あやまりなさい」と言われましたが
> よほど気持ちが良かったのでしょう、
> 「バ〜カ」「バ〜カ」の連発となりました。
> お母さん、大変。
>
> 診察室に入ると、近くから和やかに歯の今後について相談をしている声が聞こえます。
> 歯科衛生士さんが「まだ歯が残っていますから」と何か提案をされると
> ご高齢とおぼしき男性の明るい声が聞こえました。
> 「ちらほらな」
> お若い歯科衛生士さん、ケラケラケラ。
> 歯がちらほらなんて、座布団一枚差し上げたくなりました。
> どんな方か見てみたいと思いましたが、かないませんでした。
> 歯医者さんもまた楽しからずやでした。
Yokoさんの周りにはいつも微笑ましい事が多く、読んでいてひとりにたーっとしています。
というか何気ない見落としそうな事象をユーモアのセンスで包み込む文章力に敬服です。
これからも楽しみにしています。
> Yokoさんの周りにはいつも微笑ましい事が多く、読んでいてひとりにたーっとしています。
> というか何気ない見落としそうな事象をユーモアのセンスで包み込む文章力に敬服です。
> これからも楽しみにしています。
美さん、お読みいただき、有り難うございます。
おおらかな菊池の風土のおかげで、楽しいできごとが起こってくれるのだと思います。
園児さんの「ば〜か」事件は、中3の生徒さん達に話したら、とても喜んでしまいました。
「ば〜か」と言う快感を思い出してしまったようで
その時間は、誰かが間違うと、すかさず「ば〜か」が入り、
もしや、いけないことを伝えてしまったのでは?と反省しましたが
さすが中3生、一時間で飽きたようでホッとしました。