この季節になれば、どうしても城山に行かねばなりません。
あの紅葉を見逃したら後悔が残る。
そう思い、足元注意を自分に言い聞かせながら、菊池神社の階段を昇り
途中から右に入り、まばゆいばかりの紅葉を浴びてきました。
よそから来られた方々が「わぁっ!」と感激し
「見て見て」「すごいグラデーションだ」と叫ぶのを聞くと
心の中でドヤ顔をしてしまいます。
道路を渡って市民広場を見下ろせる場所に行くと、ブンブンが聞こえてきました。
ドローンです。一人の青年が飛ばしていました。近くに友人らしい青年も。
ドローン青年がこちらに来たので「ドローンですか?」と尋ねました。
「はい、うるさい、ですか?」と申し訳なさそうなので
「いえ、大丈夫ですよ。ハチの音みたい」と答えて
「きれいに撮れました?」と聞くと「きれい、きれい」紅葉に感激されてました。
「どこから来たのですか」と質問すると
「インドネシアです」「でも、日本に2年います。」「熊本で仕事してます」とのことでした。
「日本人、さびしい」と言ってから、なんか違うなと思ったのか
「日本人、やさしい」と言い直してニコッとしました。
「良かったぁ」と私。
「それじゃ、仕事は楽しい?」と聞くと二人とも「楽しい」ニコッ。
「良かったぁ」と再び私。
「でも、寒いでしょう?」「寒い」「寒い」二人ぶるぶる。
きっと良い職場に恵まれたのでしょう。
寒い熊本ですが、やさしい方々とあたたかい日々を過ごしてもらいたい。
心からそう願ってさよならしました。
一昨日19日、もうこれで見納めにしようと城山に参りました。
色づき始めるのが遅かったこともあり、12月の中旬を過ぎてなお、まばゆい紅葉。
どこもかしこも贅沢な色彩で、はぁ〜っとため息が出ました。
こんなに美しい場所にほとんど人がいないのが有り難くもあり、もったいなくもあり、不思議でもあります。
カメラを持った方がお一人だけいらして、同じ事を思われていたようです。
「いわゆる名所に行かなくても、近くに良いところがあるんですよね。
ここは落ち葉(地面に敷き詰められた)もきれいです」と。
この方は大津から来られ、仕事の帰りに寄られたとか。
「ええ。京都より良いですよね。人が少なくて」
と、京都に行ってもいないのに、そう言ってしまいました。