馬の生活 投稿者:yoko 投稿日:2025/01/09(Thu) 16:11:58 No.3166
今年はお正月休みが長かったので、珍しく遠出をしました、宮崎まで。
青島で鬼の洗濯板や植物園を見るのがメイン、の予定でしたが
せっかく宮崎に行くのなら、都井岬まで足を延ばしたい!と思いました。
それは、前から野生の馬を見たかったというのもあるのですが
たまたまラジオで「都井岬の馬が冬毛になっていて可愛かった」と聞いたからです。
ふふ、ふっさふさの冬毛ですって。なんとキュートな!
高速を使っても4時間、遠い岬でした。
キラキラ光る海のそばに野生の馬が、たてがみをなびかせて颯爽と走っているイメージです。
イメージでした。
あ、いました!
ん?走っていません。止まっています。下を向いています。草を食んでいます。ず〜っと。ムシャムシャ。
冬毛のためか、もともとの体型か、もっさりしています。
小さな馬はバンビのよう、大きめの馬はトナカイのよう。
どちらにしても馬というより鹿に似ています。
競馬のスラッとした馬が好きな娘は「同じ馬だろうか?」と衝撃を受けていました。
Re: 馬の生活 投稿者:yoko 投稿日:2025/01/09(Thu) 16:26:25 No.3167
脳内で作り上げられた「天然の馬」のイメージがひっくり返り、私もショックを受けました。
でも、後から、中学校のときに習った詩が思い出されました。
草千里、馬、雨、そんなキーワードで調べてみたら
三好達治の「大阿蘇」でした。
馬は草をたべてゐる
尻尾も背中もたてがみも ぐつしよりと濡れそぼつて
彼らは草をたべてゐる
草をたべてゐる
草千里ではなく、雨も蕭々とふっていなかったけれど
ひたすらひたすら「草をたべてゐる」馬たちの静かな姿を思い出すと
生きるために食べる、そういう一生もいいなぁと思えてくるのでした。
今日のような寒い日にはどうしているのかな?
どこか暖かい場所に身を寄せて草を食べてゐるのかな。
遠い岬に思いを馳せています。